人が動く、この当たり前で、とても大切なことをどれだけ多くの人が理解しているでしょうか?
普段あたりまえにしている「動き」ですが、いざ動けなくなったとき、自分で動けるありがたさがわかります。
私たちは医療やケアの現場で、多くの動けない人と関わらせていただきました。
その中で多くの人が、動きを誤解しているために、自分を痛めたり、傷つけたり、あきらかに逆効果になっていることも少なくありません。私たちは赤ん坊のころから身体を鍛えることではなく、「動きの学習」することで歩けるようになったのです。
多くの人は頑張って、努力して動かなければいけないと思い
体を鍛え、苦しさに耐え、痛みをこらえて動きます。
いくら力があっても、その力の使い方を誤ると、自分を壊します。
動きを学ぶことは、自分を知ることでもあります。
自分を知ることで、もっと小さい力で動けることに気づき、また自分を知ることで、今までしていた相手との関わりがお互いに苦しいものだったと気づきます。
日本動きの学習協会では
鍛えて、頑張って何かを成し遂げるのではなく
頑張らなくても楽に動けることを学ぶのです。
人の自然な動きを学べば
そんなに努力しなくても、苦しく耐えなくても、楽に動くことが可能になります。
私たちは
『キネステティク』を通じて
そんな文化を日本に広げていくために活動しています。
医療や介護の現場でプロとして活躍するためには実際に相手を関わる必要があります。
人に触れ、コミュニケーションをとり
相手と向き合うことが求められます。
その時に知識だけでなく
実際に実践できるようなプロを育成するのが
私たちの理念です。
「知っている」と「できる」はまったく違う次元です。
知っているからといって、できるとは限りません。
私たちの協会は「知っている知識をいかに実践するか」ということにこだわっています。
そのためには知識に囚われて盲目的に信じる人材ではなく
知識を現場と向き合うために使い、相手にあった柔軟な対応をクリエイティブにできる人材の育成を行っています。